セッション概要

   

ユニオン(U) / ユニオン
U-06 地球科学者の社会的責任


プログラム掲載短縮名 地球科学者の社会的責任
口頭発表
発表日時/会場/座長
5月24日 AM1 (09:00 - 10:45) 国際会議室 春山 成子  松本 淳 
5月24日 AM2 (11:00 - 12:45) 国際会議室 氷見山 幸夫  須貝 俊彦 
5月24日 PM1 (14:15 - 16:00) 国際会議室 末次 大輔  川勝 均 
5月24日 PM2 (16:15 - 18:00) 国際会議室 隈本 邦彦  土井 恵治  山岡 耕春 
ポスター発表
発表日時/会場
連絡先 春山 成子 山岡 耕春 末次 大輔
メールアドレス jpgu2013_u6@yahoo.co.jp
コンビーナ 春山 成子 山岡 耕春 末次 大輔 
スコープ 東日本大震災後の被害想定、イタリアでの地震学者の裁判、原子力発電所敷地内の活断層調査など、地球科学は社会の意思決定と深く関わらざるを得ない。本セッションでは3部構成で、地球科学者の社会的責任に関する議論の場を提供する。招待講演を優先するが一般講演も歓迎する。 第1部 東日本大震災からのメッセージ  東日本大震災から2年がたち、災害復興にむけた活動が行われている。一方、イタリアでは地震学者に関わる裁判が起きている。このような現状を踏まえ、減災にむけた災害科学にかかわる既知の知見、技術を一般社会にも正しく伝達し、総合的な減災への道筋を考えなければならない時期に来ている。このサブセッションでは社会科学と理学、工学分野のコラボレーションを考えたい。 第2部 原子力発電所に関わる科学アセスメントと地球科学的知見  2011年東北地方太平洋沖地震は福島第一原子力発電所事故による甚大な放射能被害をもたらした.地震大国日本における原子力発電所の設置については,耐震安全性の観点から地震・地質研究者が関わってきた.またひとたび事故が起こればその被害想定・予測には気象学・海洋学・土壌学などの様々な地球科学関連分野の学術が必要となる.地球科学界として,日本における原子力発電所の在り方について地球科学的見地からの議論を行う場をオープンにかつ継続的に用意することは,地球科学と社会とのかかわりを考える上で必要な作業である.一方,科学的知見が様々な調査・審査の目的で使われているにもかかわらず,分野が少し離れれば,専門家でもそれがどのように使われているのかを知らないのが実情である.そこで本サブセッションでは,様々な調査・審査・予測に地球科学の知見がどのように使われてきたかについての知識を共有し,今後の地球科学と日本の原子力発電所の関係を考えるきっかけとしたい. 第3部 安全安心に関わる科学情報発信のあり方  2009年4月にイタリアのラクイラで発生した地震(Mw6.3)は、政府の委員会が「安全宣言」を出した直後に発生し、死者は300人にものぼった。この安全宣言を聞いて安心して家の中で過ごし、家屋の倒壊によって亡くなった人たちも多いとされている。実際には政府の委員会は被害地震発生の可能性を完全に否定したわけではなく、行政担当からメディアを通じて発信される段階で「安全宣言」となってしまったようである。本サブセッションは、このような安全安心にかかわる不確実性を持った地球科学の情報発信のありかたについて、広く議論の場を提供したい。
発表者への注意事項  


時間 講演番号 タイトル 著者 発表者 予稿原稿
口頭発表   5月24日  AM1(09:00-10:45)  国際会議室        このページのtopへ
09:00 - 09:25 ★招待
U06-01
自然大規模災害に対する地球科学者の社会的・知的貢献 三浦 保範 三浦 保範 日本語
English
09:25 - 09:50 ★招待
U06-02
被災者と仮設住宅 - 岩手県宮古市での現状 岩船 昌起 岩船 昌起 日本語
English
09:50 - 10:15 ★招待
U06-03
東日本大震災の災害・復興状況から防災を考える 田中 茂信 田中 茂信 日本語
English
10:15 - 10:30 U06-04 低頻度大規模災害の定量的リスク評価・比較手法の一試案 小山 真人 小山 真人 日本語
English
10:30 - 10:45 U06-05 福島原発再臨界の危惧とその対策 地球科学からの提言 小嶋 稔
羽場麻希子
小嶋 稔 日本語
English
口頭発表   5月24日  AM2(11:00-12:45)  国際会議室        このページのtopへ
11:00 - 11:25 ★招待
U06-06
津波堆積物調査・研究から津波災害地形誌へ 平川 一臣 平川 一臣 日本語
English
11:25 - 11:50 ★招待
U06-07
活断層研究と地震被害軽減 渡辺 満久 渡辺 満久 日本語
English
11:50 - 12:15 ★招待
U06-08
福島第一原子力発電所の事故で発生した放射性廃棄物の処理・処分に内在する課題 佐藤 努 佐藤 努 日本語
English
12:15 - 12:40 ★招待
U06-19
3.11大津波が沿岸域の植生に与えた影響とその後の推移 原 慶太郎 原 慶太郎 日本語
English
12:40 - 12:45 総合討論
口頭発表   5月24日  PM1(14:15-16:00)  国際会議室        このページのtopへ
14:15 - 14:40 ★招待
U06-09
地震列島・日本の原子力発電所と地震科学 石橋 克彦 石橋 克彦 日本語
English
14:40 - 15:05 ★招待
U06-10
活断層と耐震安全性評価‐活断層評価に係わった経験からのコメント 杉山 雄一 杉山 雄一 日本語
English
15:05 - 15:30 ★招待
U06-11
地球科学研究の原子力施設の耐震安全性へのかかわり 入倉 孝次郎 入倉 孝次郎 日本語
English
15:30 - 15:55 ★招待
U06-12
変動帯に立地する原子力関連施設の耐震安全性評価に関わる地質学的問題 池田 安隆 池田 安隆 日本語
English
口頭発表   5月24日  PM2(16:15-18:00)  国際会議室        このページのtopへ
16:15 - 16:35 ★招待
U06-13
ラクイラ裁判では何が争われたのか 鈴木 真美 鈴木 真美 日本語
English
16:35 - 16:50 U06-14 裁かれた科学者たち: ラクイラ地震裁判を読み解く 纐纈 一起
大木 聖子
纐纈 一起 日本語
English
16:50 - 17:05 U06-15 ラクイラ地震裁判に対して公表された声明と,3項目の異なる視点からの提案 山科 健一郎 山科 健一郎 日本語
English
17:05 - 17:30 ★招待
U06-16
リスク評価が誤るリスクにどう備えるか:警告を可能にする社会的条件 平川 秀幸 平川 秀幸 日本語
English
17:30 - 17:45 ★招待
U06-17
火山噴火予知の不確実性を踏まえた情報発信 山里 平 山里 平 日本語
English
17:45 - 18:00 ★招待
U06-18
地震活動解析に基づく地震発生確率予測の現状 前田 憲二 前田 憲二 日本語
English