セッション概要

   

固体地球科学(S) / 固体地球科学複合領域・一般(CG)
S-CG56	日本の原子力発電と地球科学：地震・火山科学の限界を踏まえて

プログラム掲載短縮名	地球科学の限界と原発
口頭発表 発表日時／会場／座長	5月27日 AM1 （09:00 - 10:45）	103	川勝 均  末次 大輔
	5月27日 AM2 （11:00 - 12:00）	103	金嶋 聰  橋本 学
ポスター発表 発表日時／会場	5月27日 （コアタイム 18:15 - 19:30）	コンベンションホール
連絡先	川勝 均
メールアドレス	hitosi@eri.u-tokyo.ac.jp
コンビーナ	川勝 均  金嶋 聰  末次 大輔  橋本 学
スコープ	日本における原子力発電所の在り方について，地球科学的見地からの議論を行う場をオープンにかつ継続的に設けることは，地球科学と社会とのかかわりを考える上で必要な作業であると考え，2013年よりセッションを開催している．地震・火山大国日本における原子力発電所の安全確保には，地震・火山噴火現象の理解とそれに基づく災害の予測が必須である．しかしその理解はきわめて限定的であり，結果として理学的知見に基づく予測，特に低頻度巨大災害の予測には，大きな不確定性という限界が存在する．一方，原子力発電所を設計するためには，何らかの基準を定める工学的要請があり，基準の設定に際しては，大きな不確定性を持つ災害予測を何らかの形で取り込まざるを得ないという困難な状況がある．原子力発電所の立地や再稼働と無関係ではありえない私達日本の地球科学者は，この困難な状況をどう考えれば良いのだろうか？火山噴火や地震発生の予測に関わる研究者，地震工学の研究者等による招待講演および一般講演を通し，この問題を考える契機としたい．また地球科学と原発に関連する一般的な講演も募集する．
発表者への注意事項

時間	講演番号	タイトル	著者	発表者	予稿原稿
口頭発表　　　5月27日　　AM1（09:00-10:45） 　103　　　　　　　　このページのtopへ
09:00 - 09:10	ポスター講演3分口頭発表枠(SCG56-P01/SCG56-P02/SCG56-P03)
09:10 - 09:25	SCG56-01	電力業界が地震リスク評価に干渉した４つの事例	添田 孝史	添田 孝史
09:25 - 09:40	SCG56-02	川内原発設置変更許可にみる地震学的問題―想定南海トラフ巨大地震と南九州のスラブ内大地震の影響	石橋 克彦	石橋 克彦
09:40 - 09:55	SCG56-03	大飯原発運転差止判決における科学の問題	纐纈 一起	纐纈 一起
09:55 - 10:10	SCG56-04	日本地震工学会による原子力発電所耐震安全研究のロードマップとその補遺の紹介	香川 敬生	香川 敬生
10:10 - 10:40	★招待 SCG56-05	原子力発電所問題における地球科学者の役割	泉谷 恭男	泉谷 恭男
10:40 - 10:45	SCG56-06	総合討論	川勝 均 金嶋 聰 末次 大輔 ほか	川勝 均
口頭発表　　　5月27日　　AM2（11:00-12:00） 　103　　　　　　　　このページのtopへ
11:00 - 11:15	SCG56-07	原子力発電所の「新規制基準」とその適合性審査における火山影響評価の問題点	小山 真人	小山 真人
11:15 - 11:45	★招待 SCG56-08	日本火山学会原子力問題対応委員会「巨大噴火の予測と監視に関する提言」について	石原 和弘	石原 和弘
11:45 - 12:00	総合討論

講演番号	タイトル	著者	発表者	予稿原稿
ポスター発表　　　5月27日　コア（18:15-19:30）　コンベンションホール　　　　　このページのtopへ
SCG56-P01	原子力発電所とピンポイント予知	猿渡 隆夫	猿渡 隆夫
SCG56-P02	東北沖地震による原子力施設周辺の津波シミュレーションから示唆される被害想定の不確定性及び防災と地球科学研究の関連について	藤原 了 是永 眞理子 橋本 紀彦 ほか	藤原 了
SCG56-P03	福島第一原子力発電所周辺の強震動とSPGAの関係について	野津 厚	野津 厚
SCG56-P04	地震の最大規模推定に関する研究のレビュー	橋本 学	橋本 学
SCG56-P05	「臨床の学術」としての地震学・火山学	川勝 均	川勝 均