大被害をもたらす首都直下地震の全体像を解明し，その軽減と首都機能の維持に資することを目的とするプロジェクトが５年目（最終年度）になる．このプロジェクトでは，約400ヶ所の地震観測点を首都圏に構築して自然地震観測を行い，制御地震を用いた地殻構造探査や歴史地震等の記録の収集を通じて首都直下地震の詳細を明らかにすることで，首都直下地震の長期予測の精度向上や，高精度な強震動予測につなげる研究を行っている．さらに，長周期地震を含めた首都圏を襲う巨大地震に対して、耐震性能と機能維持性能を確保するための技術開発を行い，地震発生直後の震災把握と情報広域連携、被災者の生活支援から都市の復旧・復興策までを総合的にとらえる等，これらに関連した研究も募集する．