地震・火山噴火の科学的予測と防災情報の現状と課題
スコープ
2009年4月6日にイタリアのラクイラで発生した地震(M6.3,死者:300名以上)に関して,イタリア国市民防災局(DPC)等の防災当局は、結果として有効な情報を出すことができず、国民の厳しい批判にさらされた.それは,防災当局に助言していた科学者の刑事的責任が問われるという問題にまで発展した.これは、住民の科学的予測に対する要求とその時点における科学の実力との大きなギャップのなかで生まれた出来事であり,地震や火山噴火が多発する日本でも歴史的に繰り返されてきた事である.しかしながら,このギャップを組織的・系統的に埋めようという努力が日本でなされてきたとは言い難い.本セッションでは,上記のギャップを埋めるためには,どのような工夫が必要かということについて議論したい.地震学者や火山学者だけでなく,他の自然災害研究者,あるいは,防災当局・マスコミ等からの発表を期待する.
代表コンビーナ
小泉 尚嗣
koizumi-n@aist.go.jp
共同コンビーナ
山岡 耕春 藤田 英輔 中川 和之
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5月24日 部屋番号:304 コマ:AM1 セッションID:U021
座長:山岡 耕春
色のついた発表は招待講演です/時間は開始時間です
時間 講演番号 タイトル (PDFダウンロード) 発表者 著者
08:30 U021-01 2009年ラクイラの地震と実用的地震予測に関する国際委員会 山岡 耕春 山岡 耕春
08:55 U021-02 リスク・クライシス管理としての災害科学情報 大木 聖子 大木 聖子,
纐纈 一起,
泊 次郎 他
09:20 U021-03 地震防災情報の発表―その要件と防災体制としての枠組み― 舟崎 淳 舟崎 淳,
中村 雅基,
長谷川 洋平 他
09:40 U021-04 大森房吉はなぜ「東京に大地震が起きる心配はない」といったのか? 泊 次郎 泊 次郎
09:55 U021-05 今村明恒「関東大震災の回顧」から 武村 雅之 武村 雅之
5月24日 部屋番号:304 コマ:AM2 セッションID:U021
座長:藤田 英輔
色のついた発表は招待講演です/時間は開始時間です
時間 講演番号 タイトル (PDFダウンロード) 発表者 著者
10:45 U021-06 2000年鳥取県西部地震の対応について 西田 良平 西田 良平
11:05 U021-07 噴火警戒レベルの運用における防災機関との連携 山里 平 山里 平
11:25 U021-08 カメルーン火口湖ガス災害防止の総合対策と人材育成 大場 武 大場 武,
日下部 実,
上田 晃 他
11:45 U021-09 富士山火山防災における防災教育-山梨県環境科学研究所富士山火山防災情報センターの取り組み- 内山 高 内山 高,
藤田 英輔,
小園 誠史 他
12:00 U021-10 気象庁が2007年に導入した「噴火警報・噴火警戒レベル」の問題点 早川 由紀夫 早川 由紀夫
12:15 U021-11 地震・火山に関する防災情報の実効性検証の現状と課題 小山 真人 小山 真人,
村越 真,
吉川 肇子
5月24日 部屋番号:304 コマ:PM1 セッションID:U021
座長:小泉 尚嗣 中川 和之
色のついた発表は招待講演です/時間は開始時間です
時間 講演番号 タイトル (PDFダウンロード) 発表者 著者
14:15 U021-12 地震調査研究推進本部の成果に関するアンケート・ヒアリング調査について 岡部 来 岡部 来,
富田 浩之,
佐藤 政文
14:30 U021-13 防災情報としての地震・火山噴火予知の実用化への期待 岩田 孝仁 岩田 孝仁
14:50 U021-14 テレビ報道における防災情報の伝達の現状と今後の課題 桶田 敦 桶田 敦
15:10 U021-15 情報受容者の責任ーInformationとIntelligence 桑原 央治 桑原 央治
15:30 U021-16 科学的不確実性を伝える企画としてのサイエンスカフェ 久利 美和 久利 美和,
村上 祐子,
立花 浩司
15:45 U021-17 自然現象の解明に求められる精度−不確実性がある自然現象に対する防災対策をどのように立案するのかー 牧 紀男 牧 紀男
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